泌尿器科の治療方法について
TUL(ティーユーエル):経尿道的尿路結石砕石手術
およそ2センチまでの結石に対して、尿道から直径3ミリの尿管鏡とを挿入し、レーザを使って、結石を除去する手術です。
ECIRS(エシルス):経尿道的・経皮的 腎・尿管結石破砕術
3センチ以上の結石に対して、尿道から直径3ミリの尿管鏡と腎ぞうからカメラ(腎盂鏡)を挿入し、レーザを使って、結石を除去する手術です。
*数日間、腎ぞうにカテーテルが挿入されるため、TULに比較して、入院期間は延長します。
HoLEP(ホーレップ):レーザ核出術
手術時間は前立腺の大きさによりますが、通常1-2時間程度です。体力がある方であれば200mlを超える場合も対応可能です。
出血と手術時間は、前立腺の大きさにより異なります。通常、輸血を要することはありません。
前立腺がんがないことを確認するため、事前にMRI検査、前立腺生検をお勧めすることがあります。
術後1か月程度、腹圧をかけない、無理な運動を避けるなど、早く完治するための生活指導をさせていただきます。
HoLEP(ホーレップ)または CVP(シーブイピー)の判断は、診察医師より適切に提案させていただきます。
レーザ蒸散術(CVP:シーブイピー)
接触式レーザー前立腺蒸散術(CVP) とは、CVP(シー・ブイ・ビー)という術式名称で呼ばれています。前立腺組織に光ファイバーを直接接触させて、レーザーを照射することで、組織を気化・蒸散し、肥大した前立腺組織を急速に消失させる手術方法です。
手術時間は前立腺の大きさによりますが、1時間以内です。
出血は少量です。細い内視鏡を使うため、体への負担は少ないことが特徴です。
前立腺がんがないことを確認するため、事前にMRI検査、前立腺生検をお勧めすることがあります。
手術後、1か月は排尿を助ける薬を服用します。手術の効果はゆっくりと感じられますので、慌てず治療に専念していただきます。
HoLEP(ホーレップ)または CVP(シーブイピー)の判断は、診察医師より適切に提案させていただきます。
前⽴腺吊り上げ術( PUL:ウロリフト)
手術時間は前立腺の大きさ(80mlが限度)によりますが、30分程度です。
体に負担の少ない手術ですので、高齢の方などに選択されることがあります。
出血は少量ですが、退院後血尿がみられることがあります。術後1か月程度で、尿意切迫感や血尿が落ち着いてくる場合がほとんどです。
前立腺がんがないことを確認するため、事前にMRI検査、前立腺生検をお勧めすることがあります。
現在、この治療を選択できるケースは限られており(中葉肥大症は不可)、診察医師より適切に提案させていただきます。